写真日記〜いつもの軽い致命傷の朝〜
 

* 2013年5月の行き先メモ
2013/5/31 ・奥村靫正展「第2回奥村祭り」(ガーディアン・ガーデン)
2013/5/25 ・千光寺公園(尾道)
・尾道市立美術館
2013/5/18 ・「めめめのくらげ」 村上隆×椹木野衣舞台挨拶(TOHOシネマズ)
2013/5/17 ・O JUN展「夢見る、さんの丞」(MIZUMA ART GALLERY )
・スカイツリー展望台
2013/5/10 ・すみだ水族館
2013/5/4 ・「マリオ・ジャコメッリ 写真展」(東京都写真美術館)
・「ハーブ&ドロシー ふたりからの贈りもの」(東京都写真美術館ホール)


2013/5/31(金)

奥村靫正展「第2回奥村祭り」
アートディレクター・グラフィックデザイナーの奥村靫正展を観に、新橋にあるリクルートのビルへ。
YMO、YENレーベル、チェッカーズなどなど、いろいろなジャケットデザイン等が並んでいた。懐かしいやら意外やら。



▲ムーンライダーズのカメラ=万年筆の隣にチェッカーズが。不思議な感じ。



▲きれいな細野晴臣。この写真好きだ。

▲ムーンライダーズが可笑しい。どれが誰なのか。 ▲東京の野蛮!
▲YMOの隣にチェッカーズ。他にもビートニクスの隣に佐野元春のジャケットがあったりして面白かった。

*奥村靫正って牛腸茂雄と同じ「桑沢デザイン研究所」出身なのね(学年も1つしか違わない)。ちなみに稲川淳二(工業デザイナーで一級建築士)も同学年でいたらしい。卒業生が幅広くて面白い。
*あと今回の芳名帳を見ていたら、加藤賢崇、ラジカル鈴木、飯沢耕太郎のサインがあった。


・・・観終わってから銀座をふらふら歩いてあてもなく有楽町へ。
沖縄のアンテナショップに寄ってブルーシールのアイスを食べた。(ココナツとスイートポテト)
さらに歩いて東京駅に着き、通りかかった大丸のパパブブレで飴細工ができる様子を眺めた。
バスタオルぐらいありそうな大きい白い飴。
奥の人は赤い飴でパーツを作っている。

こねている様子が重労働っぽい。

この時点ではこの材料を全部使うとは思わなかった。
5分ほどで材料を全部ひとまとめにして巨大な筒状に。大きすぎて飴に見えない。

側面からりんごの模様が見える。
どうやってこの巨大な金太郎飴を細くするのかと思ったら、シンプルに引っ張るのみ。
するすると細長くなっていく。見事な細さ。
ひも状になったら一定の長さでカットして、転がして形を整える。
一連の動作の素早いこと!
細長い飴を最後に細かくカットしていく。
カカカカとすごい速さで刻んでいく。

奥の人の表情が良い。
すごい顔だ。
出来上がったばかりの飴が「どうぞ〜」と試食で配られた。

直径1cmにも満たない断面のきれいなこと。

重労働だろうけど手品みたいで良い仕事だな。



2013/5/29(水)

■レモン酒

広島でもらった小ぶりのレモンが4個あったのでレモン酒を漬けた。

レモン150g(+皮も少し)、氷砂糖70g、ホワイトリカー270cc。


2013/5/28(火)

■経過

ここ2週間、すごい勢いで伸びている。

バジルの背がどんどん高くなる。
茂るパクチー。

■梅酒

今年初の梅(宮崎産)を見かけて、つい買ってしまった。
ほとんど飲まないので年々たまっていくのだけど・・・

梅1kg、氷砂糖300g、ホワイトリカー1.8Lで漬けた。



2013/5/24(金)-26(日)

■尾道旅行
週末に祖父の米寿祝いで親戚一同集まることになり、2泊3日で広島に行ってきた。(大きい写真のページ
家人は多忙とのことで東京に残り、私と父母で福山へ。
小学生のころは夏によく泊まりに行ったけど、最後に行ったのは高校1年のときで、実に20年ぶり。

▲福塩線

20年ぶりに父の実家を訪問。叔父叔母とは10年以上ぶりに会う。
お風呂(薪で焚く五右衛門風呂)や母屋は取り壊されてリフォームされていたけど、家の内装はほぼ変わっていなくて懐かしい。
大きな三菱のステレオがあった。
昭和30年代のもので、まだ使えるとのこと。
かつての田圃は、今は家庭菜園になっていた。
 

夕方、福山から尾道へ電車で移動。初めて降りる尾道駅。





尾道の夜は暗くて、海も空もピアノのような黒色だった。


2日目は父母とともに尾道観光。30℃近くで暑かった。







尾道の千光寺公園の展望台にて。途中、あまりの暑さで美術館に避難した。

観光は昼過ぎで切り上げる。
午後から各地から親戚がぞくぞくと合流し、夜は米寿祝いの宴会。
20名弱集まった。

10〜20年ぶりに会ういとこたちと、初めて会うその結婚相手たち、さらにその子どもたち。

尾道の古い邸宅を改装した旅館を貸切りにしてみんなで泊まった。
(すぐ近くに大林宣彦の実家があった)
内装はお洒落だけど、お洒落過ぎてちょっと使いづらい。
(特に水回りと電気関係)

あと、夜にはヤモリと蚊がたくさん。

お風呂場と畳の部屋にムカデも2匹出て怖かった。
 


3日目は親戚一同でもう一度尾道観光してから母の実家へ。
こちらもリフォームされていて昔の面影は全くなかった。

しかし新しくなっても昔と変わらず豪快に玄関が開け放たれ、外には犬やニワトリ、家の中には猫。
おもちゃだらけだった。
▲記念撮影する祖父母といとこたち ▲家の中とは思えない乗り回しっぷり

いや〜賑やかな集まりだった。大人になるとなかなかこの人数で集まることもないので良い機会だった。

夕方の新幹線に乗り、夜20時に東京に戻った。





*この3日間は晴れて暑かったけど、梅雨入り前の最後の晴れ間だったのかも。

*旅行前から寝つきが悪くなって、寝不足で困った。旅行の1泊目なんて疲れてるのにほぼ一睡もできず。中学生の頃から不眠がちだったけど、大人になってからはもっとひどくて一睡もできずに仕事に行くことが年に何回かある。今は毎日出勤する会社員ではないから「翌日寝ればいいか」「数日寝なくても死なない」と思えるけど。体は疲れてるのに神経がぴりぴりして寝れないのは精神的に辛い。



2013/5/18(土)

■めめめのくらげ
美術家の村上隆が初めて製作した映画「めめめのくらげ」を観に六本木へ。
村上隆の美術作品はあまり好みじゃないし、子ども向けのCGアクション映画っぽいので観に行く気は全然無かったのだけど、興行成績が悪くて上映して2週間ほどで打ち切りが決まったらしく、テコ入れに村上隆本人と椹木野衣が舞台挨拶をするとのこと。それならば、と興味本位で観に行く。

村上隆って野心的なお金持ちのイメージが強くてプライド高そうだなと思っていたのだけど、映画の宣伝用のハッピを着て現れて「宣伝不足で失敗しました」「ゴールデンウィークなのに閑古鳥」とか、率直に話すおじさんでびっくりした。率先して自社製品の営業をする中小企業の社長さんという感じ。(そしてちょっとワンマンっぽくもある)
観客へのお土産として全員に小さい鉢植えとメッセージカードまで配られて、熱意は十分伝わってきた。(ちなみに映画は続編、続々編ともう製作が進んでいるらしい。それは1話で失敗できないよなぁ・・)

・・映画そのものについては、やはり物語と演出が子ども向けなので大人にはちょっと勧めづらい。退屈はしないので戦隊ものとかが好きな人には良いかも。子役の男の子たちが一癖ある子ばかりで面白かった。(ゲームオタク風の男の子がことぶき光そっくりで凝視してしまう)

あと、関係ないけど客席にて飴屋法水を見かけた。小さな娘さんと一緒に。


▼上映後、森美術館への道がすごく混んでてびっくり。ミュシャ展が終了間際だったもよう。

六本木ヒルズがすごく賑わっていて、景気が良くなったからなのだろうか、と思う。

人も多いし、新しいお菓子の店には行列が出来てるし、空気がちょっとハイだった。
←これが映画のお土産でもらった植物。
「金のなる木」。
このあたりの率直さもあっぱれ。


2013/5/17(金)

■O JUN展
O JUN展「夢見る、さんの丞」というのを観に、飯田橋のミヅマアートギャラリーへ。
▲右の建物の2階。今回初めて中に入った。(見た目は入りづらいけど勝手にドアを開けて入って自由に観れた)
展示数は多くないけど、独特の質感の油絵で面白かった。デジタルっぽい質感のものとか、立体的なものとか。

観終わったあと飯田橋駅に戻る。

カナルカフェの水辺に変わった鳥がいた。





なんだか森の中の池っぽい雰囲気。

その後、1時間整体に行ってからスカイツリーに移動。
先週見納めのつもりで行ったすみだ水族館にまた入る。これが本当に最後だろう。

夜20時頃のペンギンプール。この時間は照明が暗くなり、ペンギンはもうほとんど泳いでいなくて水から上がって休んでいた。皆眠そうだけど、一応お客さんの方を向いて終わるのを待っているという感じ(21時閉館)。

20時半頃に水族館を出ると、スカイツリーの展望台の当日券が「待ち時間5分」と表示されていたので、思わず券を買ってしまう。たいていは早くても30分待ちなので。
本当に並ぶこともなくするするとエレベータに乗せられ、心の準備なしに340mの展望台へ。



▲左の遠くに葛西臨海公園の観覧車、右の遠くにゲートブリッジ。右側手前の白っぽい光るビル群が錦糸町駅前。錦糸町と葛西がこんなに近くに見えるとはびっくり。直線距離で6〜7kmかな。


▲やや左寄りの遠くに東京タワー。緑と赤のライトアップだった。


▲浅草と隅田川を見下ろす。


▲左に流れるのが隅田川、横1本に流れるのが荒川。


▲開業1周年のステッカー。


▲真下はこんな感じ。
←ガラス張りの上に立つ。真下が見える。

みなさんキャーキャーとこのガラスの部分を取り囲んでいた。

高所恐怖症だけど、これは怖くない。
(吊り橋とかスカスカの手摺とか、「生身で空中」っぽいのがダメ。屋内なら平気)
1時間ほどかけてぐるぐると見てから地上に降りた。(追加料金で上る天望回廊(450m)までは行かず。また機会があればいつか。)

ちなみに今日のスカイツリーはライトアップが時間ごとに変わっていた。一周年記念で1日に4色点灯を切り替えているらしい。


2013/5/15(水)

■売ってるような紅茶クッキーを作りたくて
以前にクオカで買って開封していなかったアールグレイオイルを初めて使った。(邪道といえば邪道だけど、売ってるものってほぼ必ず香料が使用されている)
やっぱり茶葉だけでは紅茶の香りが弱いので。
頂きもののフォートナム&メイソンの紅茶クッキーと食べ比べ。

全粒粉を混ぜて適当なレシピで作った割に風味はかなり近い。

なかなか便利なオイルだ。



2013/5/14(火)

■経過

その後、ハーブ類は順調に育っている。

ひらひらの葉が出てきてだいぶパクチーらしくなってきた。
バジルは背丈が20cmほどになったので、枝分かれさせて増やすために摘心した。(一番伸びている枝の上部を切る)

切った枝は水につけておくとそこから根が生えてくるので、そうしたらまた土に植えられる。なんという無駄の無さ。


■残り時間
自分は何歳まで生きると思うか、という話を家人としていた。
私自身は65歳未満で死ぬ気がするのだが、家人は85歳位までは生きる予定らしい。
この差、なんか面白かった。



2013/5/11(土)

■オリザ
最近、平田オリザの「S高原から」「御前会議」のDVDを観た。
「S高原から」はナイロン100℃の「シャープさんフラットさん」をスマートに切り詰めた感じ。(バブル期には本当にああいうサナトリウムがあったのだろうか)
「御前会議」はラーメンズを連想。小林賢太郎の理路整然とした感じって確かにオリザ的な気が。
どちらの作品も思ったよりあまり遊びがなくて、淡々としてコンパクトな印象。演劇にありがちな内輪受けとか変なノリがなくて観易い。(ただその分整い過ぎててずっと平熱が続く感じ)
殺伐としてリアルなナイロンの舞台ばかり観てきたせいか、もうちょっとはみ出しているのが好みかな。

■増殖

ちょっとした隙に、リビングに本が溢れていく。放っておくとタワー化する。

植物が伸びるように、あっというまにあちこちを占拠する。


2013/5/10(金)

■すみだ水族館
母の日のギフトを探しにスカイツリーのソラマチへ。
買物の前にすみだ水族館に寄っていく。年間パスポートがそろそろ期限切れになるので、見納めの気分で。

▲ペンギンのえさやり。1匹ずつ点呼していた。こんなにたくさん泳ぎ回ってるのに見分けがついてるのが凄い。(ちなみに名前はミントとかタンポポとかミカンとか)

・・ほかにもいろいろ写真を撮ったのにパソコンにコピーする際に誤って削除してしまったよ。(カメラ目線のタカアシガニとか、飼育員に懐いてるエイとか、良い写真があったのだが・・)

フードコートにて、よつ葉の白いパフェで休憩。


・・・・・・・・・

ちなみに今年の母の日のギフトはロクシタンのローズセットと錦豊琳のかりんとうにした。


▲スカイツリー前の浅草通りの店々。スカイツリーの敷地を出ると一気に人通りが減る。なにしろソラマチの中だけでも珍しい店が見きれないほどぎっしり入ってるので外まで足を伸ばす余裕があまりないのだよね。偏った賑わい方をしている。


2013/5/7(火)

■コリアンダー(以後パクチー)

間引きを兼ねて収穫した。
どれぐらい減らせばよいのかわからなくて恐る恐る何本か引っこ抜く。

まだ双葉だけなのに香りはしっかりパクチー。
左がパクチー、右が大葉。

大葉はなぜかこの2枚だけ巨大化していた。
晩御飯は生春巻き。

エビとキャベツとレタスをメインに、パクチー入りと大葉入りの2種類。

また間引きつつ収穫したい。



2013/5/6(月)

■虹

夕方、強い夕陽が照り付けるなか、急に雷と雨。

そのあと虹が出た。

消えゆく虹の前を飛行機が横切って行った。


2013/5/5(日)

■コリアンダーの芽

蒔いてから1週間ほどで生えてきた。
ちょっと目を離すと早回しのように伸びていて面白い。

たくさん蒔いたので勿体ないけど間引かねば。


2013/5/4(土)

■恵比寿
ハーブ&ドロシー アートの森の小さな巨人」の続編「ハーブ&ドロシー ふたりからの贈りもの」を観に行く。

晴れの恵比寿。


映画の前に地下1階で「マリオ・ジャコメッリ 写真展」を観た。

2008年の展示の際は気になりつつ見逃していたので、2回目の展示の今回が初めて観る機会になった。
暗く寂しく殺伐とした人生の悲哀を感じる写真が多いのだけど、なぜか詩的で、引き締まった白と黒がフィクションの物語映画のようだった。


←このポスターになっているシリーズ(「私にはこの顔を撫でてくれる手がない」)が良かった。

コントラストが強くて人々がシンプルな形に切り抜かれたように見える。黒い人物のシールを白い紙に貼り付けたようなイメージ。奥行きが消えて、かわりに人物が手前に浮き出て見える。(金色を用いたクリムトの絵の、遠近が狂う浮遊感に似ている)
平面的なのに躍動感があるのも面白い。

抽象的・幾何学的に撮った風景写真も展示されていたけど(やはりどこか荒涼としている)、個人的には人物写真が好きだな。

ちなみにこのポストカードだけ売り切れだった!残念。
写真展のあと、1階のホールで映画。

奥さん(ドロシー)が、まぁ本当に素敵なこと。
欲が無くさっぱりと聡明でお茶目で、喋り過ぎないけど和やかで会話が小気味よい。
あんなふうに面白くてゆったりした御婦人になれたら良いねえ。

夫(ハーブ)に先立たれてしまっても、自分のことよりも、先に一人で天国に行くことになった夫の身を案じるというところがすごくリアルだった。気持ちの中では別れてないのだ、きっと。長年ともに過ごしたなりの重さ。習慣みたいなもの。
白い蝶のエピソード、コレクションが撤去され白くなっていく壁、最後に残った1枚の絵。


予告編で二人を見ただけで何かぐっと嬉しさと寂しさが混ざる。

映画のあと、暮れゆくガーデンプレイス。


お洒落な大型犬を2匹連れている人を何人か見かけた。小型犬は見かけなくて、なぜか大型犬2匹の組み合わせ。恵比寿には大型犬が良く似合う。(太宰)


恵比寿ってきらきらしているけどそんなに混雑していなくて、新宿や渋谷や六本木とも空気が違っていて、いかにも都会だわと思う。