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■ウィーンとブラチスラバ(オーストリア・スロバキア) 2014年12月23日-30日

*4日目(12/26)
今日はクリムトを観に行く。ベルヴェデーレ宮殿と分離派館へ。

▲ベルヴェデーレ宮殿の庭。

▲館内

クリムトの風景画をじっくり観られて良かった。

その後、路面電車でセセッシオン(分離派会館)へ。ここはぜひ来たかった場所。
クリムトの壁画『ベートーベンフリーズ』を観た。(卒論でこの絵について書いた。それと、姉の結婚式のウェルカムボードを描くときにこの絵を一部模写した)
想像していたよりは小さかったけど、実物を観るのが不思議な気分。

▲いろんな角度から撮影。

その後、再び路面電車でクンストハウスに移動。画家フンデルトヴァッサーの奇抜な建築。

▲館内に入って展示物も観た。

フンデルトヴァッサーは絵も建築もかなり癖があってアウトサイダーアートっぽいのに、手堅い仕事(オーストリアの車のナンバープレートとか切手のデザイン、公共施設など)たくさんこなしていて意外だった。

この近くにあるフンデルトヴァッサーハウスも歩いて観に行く。

▲こちらは中には入れないので(住んでる人がいる)、観光客は外から撮影するのみ。

その後電車でウィーン中心部に行って、まだ降りたことのない駅で降りた。


本屋に行こうとしたらクリスマス休暇で閉まっていた。やっぱり24日夜〜26日は祝日なので開いている店は少ない。

夕飯は、スーパーで買ったサンドイッチとワインなどで済ます。
日本のコンビニみたいにふにゃふにゃしたサンドイッチじゃなくて、全体にシャキッとしてきちんと作られている感じで美味しかった。


*5日目(12/27)
朝起きたらうっすら雪が積もっていた。
今日はウィーンの中心部から少し離れてバーデンという温泉地に向かう。


▲景色もだいぶ変わる。

▲たしか20分ほどでバーデン到着。

▲駅から散歩。きれいな街並み。


▲プラタナスの丸い実をあちこちで見かけた。♪すずかけの木の果実は食えな〜い(堀込高樹)

▲観光地らしい町並み。ここには日本人はほとんどいなかった。
モーツアルトの変装をした大道芸人風のおじさんにニーハオと声をかけられて、「あぁ・・」と薄ら笑いをしたら「コンニチワ」と訂正されてちょっとびっくり。

▲路地にある古本屋に立ち寄る。雰囲気が良い。

特になにをするでもなく(温泉地ではあったけど温水プールみたいな施設があるだけだった)、町を一周してから帰りの電車に乗った。

▲途中の駅で降りて、巨大なショッピングセンター(ショッピングシティ スード)に寄る。家人が「地元の店を見てみたい」というので。
駐車場は車でぎっしり。メインビルだけでも数キロあるとのこと。

▲人だらけ。福袋みたいな大きな袋を持った人でごった返していた。

こういう大きな店も日曜・祝日は休みなので、祝日(25,26日)と日曜日に挟まれた今日みたいな日はなおのこと人が殺到するみたい。
こんなショッピングセンターまで日曜休みというのは、なかなかの徹底ぶり。日本の感覚だと信じられない。

人の多さと館内の温度にぐったり疲れて外へ出た。店の送迎バスで駅まで行き、そこから電車に乗った。

▲車窓から見かけた巨大集合住宅。

▲フンデルトヴァッサーのゴミ処理場のある駅へ。 駅の窓からすぐゴミ処理場が見える。

▲駅前。外に出たとたん寒風で凍える。これは絶対氷点下だなと思う寒さ。急ぎ足で写真を撮って回った。

▲駅前にゴミ処理場というのもすごいし、このデザインもやっぱり奇抜。調和重視のわりに、なかなか思い切ったことをする街だなあ。

あまりの寒さに外を歩く気になれず、また電車で市の中心部へ移動。

▲シュテファン寺院の前に馬車の列

▲カフェに行ったり本屋に行ったりしたあと(本屋も日曜・祝日は休みなので、寄れるチャンスは今日のみ)、ウィンナーシュニッツェルのファーストフード店でシュニッツェルを食べて帰った。


*6日目(12/28)
観光できる最終日。今日は電車で隣の国・スロバキアに行く。日に日に寒くなって、今日は朝から雪。

▲吹雪いてきた

▲ドナウ川(多分)を渡る

▲雪景色がきれい



1時間ほどでスロバキアの首都・ブラチスラバ駅に到着。首都とはいえこぢんまりしている。

氷点下(−4℃)のなかバスや徒歩で町を散策。

▲旧市庁舎から広場を見下ろす。クリスマスマーケットの解体をしていた。右上にはお城が見える。

▲ドナウ川


スロバキア国立ギャラリーに寄って絵画や写真など観た。受付の人なども英語はほとんど通じないので(スロバキア語)、なかなか孤独な気分を味わう。

▲大きい犬を連れた人がゆっくりと散歩している。思ったより観光地として開けていて日本人もちらほらいた。

途中、家人が「ショッピングセンターに行ってみたい。歩いて5分位」と言うのでついていくと、歩いても歩いても到着せず、「いつになったら着くのか」と何度か確認。「もうすぐだから」と言われて黙々歩く。寒くなければ苦じゃないけれど、寒すぎて気が遠くなる。
30分歩いても結局辿り着けず、諦めて駅に帰ることに。帰るのもまた大変。謝り続ける家人。
結局1時間半近く外にいたので寒いやら悲しいやら、話をする気力もなくなり、そのあと3時間ほど言葉が出なかった・・。

▲凍えながらも撮る写真。
ちなみに服装は、ヒートテック+セーター+ダウンコート、マフラー、手袋、帽子、さらにフードをかぶり、210デニールの起毛タイツ+レッグウォーマー+起毛ブーツ、背中とお腹にカイロを貼っていた。それでも防げない寒さ。人生で一番寒かった。

▲17時半すぎの帰りのブラチスラバ駅のホーム。粉雪がザアアっと横なぐりに吹き付け、地面が凍っていた。

さようならスロバキア。電車でウィーンに到着するころにやっと気分が落ち着いた。


*7日目(12/29)
帰る日の朝。
チェックアウトの前に、近所のスーパーに行っていろいろ観察したり買物したり。スーツケースに荷物を詰めて、電車で空港に向かう。
空港の近くの工場地帯が壮観だった。

13時頃初の成田行きの飛行機で帰った。帰りのフライトは11時間(行きよりも1時間短い)
帰りは時速1000キロ以上出ていた。分速16.6キロ・・・イメージすると体がばらばらになりそう。
目が冴えてほとんど眠れず、朝の成田空港へ到着。そこからさらに京成線に乗って帰宅。

歩いて歩いて、なかなかハードな旅だった。